巡礼の寺 満願寺

満願寺のご案内

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犬吠埼からわずか500メートルのところに愛宕山がある。
北総第一の高さで73.6メートル。
山上からの展望は「地球が丸く見える丘」と称されているごとく四方に視界がひらけ、 雄大な景観を楽しむことが出来る。三方を海に囲まれているだけに潮風が吹き込みこころよい。
観音・補陀洛山にいるような感じさえする。
もっともこの愛宕山東側の中腹に、昭和51年に開創されたじゅんれいのてら・満願寺がある。
この寺は第27番圓福寺本尊十一面観世音の写しの尊像を奉安し、坂東札所めぐりの巡礼が中心になり、満願成就した報恩感謝のために開創された。

銚子電鉄「犬吠」駅から100メートルほど歩くと、前方、山を背にした朱塗りも鮮やかな間口12間の本堂が見えてくる。絵に描いたように美しく、参道から境内に入ると、欅(けやき)造りの水車、自然石の手洗いがあり、いずれも大きく、ここで心を浄めてから石段を登れば香煙がたちこめている。
108名の寄進者によって納められただけに他の霊場では見られない大香炉。

この先の中門を入ると西国、坂東、秩父、四国、諸国霊場の五ヶ所の仏足跡お砂場があり、 身体健全、病気平癒の祈願をこめてお砂踏みできる。
銅葺の本堂に入ると、正面にご本尊十一面観世音が奉安されている。尾州檜に刻まれた寄木造りで一丈三尺の立像。
京都の仏師・松久明琳師の作で、寄進者は兵庫県西宮市在住の某女。
四国遍路中に感ずるところあって観音経一巻を書写し、これを尊像の胎内へ納め奉安したのである。
また、西国、坂東、秩父、四国の百八十八霊場巡拝を満願成就した人々が、その報謝のために各霊場のご本尊を勧請し、左右に24間の満願回廊堂に奉安している。


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